モデル圏 \(\bm {M}\) の中での small category \(I\) の形をした図式, つまり functor \(I\to \bm {M}\) の成す圏は, 様々な場面で登場する。例えば,
simplicial object の成す圏とか, presheaf の成す圏とか。
そのため, 一般に図式の圏 \(\bm {M}^{I}\) のモデル構造について, 古くから調べられている。
もちろん, いくつか選択肢がある。良く使われるのは, injective model structure と projective model
structure である。 これらについては, 前層の場合は Isaksen の [Isa05], 一般の場合は Hess らの [Hes+17]
を見るとよい。
- injective model structure
- projective model structure
\(I\) が poset \(0<1\) のときは, \(\bm {M}^{I}\) は, \(\bm {M}\) の morphism の成す圏である。最近では, arrow category と呼ばれ \(\category {Arr}(\bm {M})\)
と書かれることが多いようである。 私は morphism category と呼んだ方がいいように思うが。 その model structure
について, \(\bm {M}\) が closed symmetric monoidal model category のときの \(\category {Arr}(\bm {M})\) の closed symmetric
monoidal model structure について, Hovey [Hov] が調べている。
\(I\) が Reedy category のときには, Reedy model structure が定義される。
もちろん, \(\bm {M}\) にモデル構造が無くても \(\bm {M}^{I}\) が有用なモデル構造を持つ場合もある。Holm と Jorgensen の [HJ]
など。
References
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[Hes+17]
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Kathryn Hess, Magdalena Kȩdziorek, Emily Riehl, and Brooke
Shipley. “A necessary and sufficient condition for induced model
structures”. In: J. Topol. 10.2 (2017), pp. 324–369. arXiv: 1509.
08154. url: https://doi.org/10.1112/topo.12011.
-
[HJ]
-
Henrik Holm and Peter Jorgensen. The \(Q\)-shaped derived category of
a ring. arXiv: 2101.06176.
-
[Hov]
-
Mark Hovey. Smith ideals of structured ring spectra. arXiv: 1401.
2850.
-
[Isa05]
-
Daniel C. Isaksen. “Flasque model structures for simplicial
presheaves”. In: \(K\)-Theory 36.3-4 (2005), 371–395 (2006). arXiv: math/
0401132. url: https://doi.org/10.1007/s10977-006-7113-z.
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