Cobordism は René Thom [Tho54] により導入された概念であるが,
ある\(n\)次元多様体が\((n+1)\)次元多様体の境界になるための条件は何か?
という問題は, 元々 Steenrod が提起したものらしい。
Thom はこの問題を解決するために cobordant という多様体の間の同値関係を導入し, cobordism group を定義した。
まずはこれらの 定義を理解する必要があるが, cobordant の定義は, 扱う多様体の種類によって異なる。 まず向きを考えない可微分多様体の
cobordism から始めるのがよい, と思う。
\(\mathrm{MO}_{n}(X)\) を決定するために Thom が考えたのは, それをホモトピー集合として表わすことである。そのために次が必要である。
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ベクトル束のThom space あるいは Thom complex
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Pontrjagin-Thom construction
Pontrjagin-Thom construction を stack に拡張しようという試みもある。 Grady と Sati の動機 [GS]
は, cobordism の differential cohomology 版を考えるために, Thom space を商空間ではなく smooth
stack とみなすことである。
Thom space の列からできた Thom spectrum が, spectrum を定義する motivation
となった。
よく目にする cobordism group としては, 以下のものがある。
- unoriented cobordism \(\mathrm{MO}\)
- oriented cobordism \(\mathrm{MSO}\)
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complex cobordism \(\mathrm{MU}\)
- symplectic cobordism \(\mathrm{MSp}\)
- Spin cobordism \(\mathrm{MSpin}\)
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framed cobordism
Framed cobordism については, その cobordism group が, stable homotopy group
と同型であることが重要である。
Das の [Das] では unoriented cobordism の生成元である, Dold多様体と Milnor多様体の間の
cobordism が考察されている。
最近では \(\mathrm{BO}\langle 8\rangle \) に基いたコボルディズム \(\mathrm{MO}\langle 8\rangle \) を \(\mathrm{MString}\) と呼ぶことを, Haynes Miller が提案している。Laures の [Lau99] によると
Witten genus と関係あるらしい。Hill [Hil09] が \(BE_8\) や \(BE_8\times BE_8\) の string cobordism を低い次元だけであるが,
計算している。
他には, differential relation からできる cobordism group もある。 Eliashberg の [Eli84]
で調べられているものである。Sadykov の [Sad] が詳しい。それによると Kahn-Priddy theorem や Mumford
conjecture とも関係があるらしい。
Stratified space のような, 多様体の一般化への拡張も色々考えられている。 Friedman の [Fri] を見るとよい。例えば,
Witt space の bordism群として connective \(ko\)-theory (に \(\otimes \Z [\frac{1}{2}]\) したもの)が 得られることは, Siegel [Sie83]
により示されている。
References
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[Das]
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Ashish Kumar Das. Bordism between Dold and Milnor Manifolds.
arXiv: math/0503173.
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[Eli84]
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J. Eliashberg. “Cobordisme des solutions de relations différentielles”.
In: South Rhone seminar on geometry, I (Lyon, 1983). Travaux en
Cours. Paris: Hermann, 1984, pp. 17–31.
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[Fri]
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Greg Friedman. Stratified and unstratified bordism of pseudomanifolds.
arXiv: 1311.2633.
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[GS]
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Daniel Grady and Hisham Sati. Parametrized geometric cobordism and
smooth Thom stacks. arXiv: 1709.00686.
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[Hil09]
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Michael A. Hill. “The String bordism of \(BE_8\) and \(BE_8\times BE_8\) through dimension 14”.
In: Illinois J. Math. 53.1 (2009), pp. 183–196. arXiv: 0807.2095. url:
http://projecteuclid.org/euclid.ijm/1264170845.
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[Lau99]
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Gerd Laures. “The topological \(q\)-expansion principle”. In: Topology 38.2
(1999), pp. 387–425. url:
http://dx.doi.org/10.1016/S0040-9383(98)00019-6.
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[Sad]
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Rustam Sadykov. Bordism groups of solutions to differential relations.
arXiv: math/0608460.
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[Sie83]
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P. H. Siegel. “Witt spaces: a geometric cycle theory for \(K\mathrm{O}\)-homology at
odd primes”. In: Amer. J. Math. 105.5 (1983), pp. 1067–1105. url:
http://dx.doi.org/10.2307/2374334.
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[Tho54]
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René Thom. “Quelques propriétés globales des variétés
différentiables”. In: Comment. Math. Helv. 28 (1954), pp. 17–86. url:
https://doi.org/10.1007/BF02566923.
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