ホモロジーやコホモロジーのアイデア, 特に (co)chain complex の (co)homology は,
いくつかの分野で独立に登場したようである。 Poincaré による単体的複体のホモロジーの他に, 群や加群の拡大から定義される \(\mathrm {Ext}\) など,
純粋に代数的な問題に起源を持つものもある。
そのような, 代数的構造に対し定義される (co)homology の代表的なものは, 群のコホモロジーだろう。
群や monoid は, object 1つの small category だから, 群の (co)homology の定義は, 自然に small
category に拡張される。
また, 環は Abel群の category の monoid object だから, monoid の (co)homology を環の
(co)homology に一般化することができる。 逆に, 群 \(G\) の cohomology は, group algebra \(k[G]\) の cohomology
とみなすこともできる。
環や algebra の (co)homology については, 様々なものが定義されている。
このような (co)chain complex を用いて定義されるものの他に, algebraic \(K\)-theory も重要である。
他の代数的構造の (co)homology としては, 以下のようなものがある。
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