一般に, quasifibration の pullback は, quasifibration とは限らないので, 新しく quasifibration
を作るのは, fibration より難しい。
Dold と Thom は, [DT58] で quasifibration の概念を導入した際に, quasifibration
であることを証明するためのテクニックも導入した。 その条件を Dold-Thom criterion と呼ぶ。
- \(\mathcal {O}\) を有限個の共通部分を取る操作で閉じた \(X\) の開被覆とする。 連続写像 \(p:E\to X\) に対し, 各 \(U \in \mathcal {O}\) が distinguished ならば \(X\) も
distinguished, つまり \(p\) は quasifibration である。
上の形ではなく次の形で使われる方が多い。
これも Dold-Thom criterion と呼ばれる。 ある写像が quasifibration であることを示すときには, 必ずこの
Dold-Thom criterion のお世話になる, と言っても間違いではないだろう。例えば, QuillenのTheorem B
の証明でも使われている。
この Dold-Thom criterion も含め, quasifibration と弱同値については, May の論文 [May90]
を見るとよい。
May の仕事を発展させ, Dold-Thom criterion を \(n\)-equivalence, そして weak homotopy
equivalence に拡張したものとして, Witbooi の [Wit00] がある。
より古くは, Hardie の [Har70] でも, quasifibration と cofibration の関係が調べられている。
References
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[DT58]
-
Albrecht Dold and René Thom. “Quasifaserungen und unendliche
symmetrische Produkte”. In: Ann. of Math. (2) 67 (1958),
pp. 239–281. url: https://doi.org/10.2307/1970005.
-
[Har70]
-
K. A. Hardie. “Quasifibration and adjunction”. In: Pacific J. Math.
35 (1970), pp. 389–397. url:
http://projecteuclid.org/euclid.pjm/1102971633.
-
[May90]
-
J. P. May. “Weak equivalences and quasifibrations”. In: Groups of
self-equivalences and related topics (Montreal, PQ, 1988). Vol. 1425.
Lecture Notes in Math. Berlin: Springer, 1990, pp. 91–101. url:
http://dx.doi.org/10.1007/BFb0083834.
-
[Wit00]
-
P. J. Witbooi. “Globalizing weak homotopy
equivalences”. In: Topology Appl. 100.2-3 (2000), pp. 229–240. url:
https://doi.org/10.1016/S0166-8641(98)00088-1.
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