複素数体上の楕円曲線 (elliptic curve) は, 位相空間としては torus と同相である。重要なことは,
それがAbel群の構造を持つことである。もちろん, torus も \(S^1\) の直積としての topological Abel群の構造を持つが,
楕円曲線の群構造は, 「作図」により定義することができる。それにより 代数群の構造を持つ。
代数的トポロジーとの関連では, 楕円曲線の formal group law に同伴した 複素向き付け可能なコホモロジー論である
楕円コホモロジーとその一般化 (精密化) が重要である。
楕円曲線については多くの解説や本があるが, この Bartlett による \(n\)-Category Café の blog postでは,
Lozano-Robledo の本 [Loz11] が wonderful book として紹介されている。 無料で download
できるものとしては, Milne の本 [Mil06] がある。
この Bartlett の post は, modularity theorem, つまり Taniyama-Shimura 予想に関するものであるが,
とても分かり易く書かれている。
- Taniyama-Shimura conjecture or modularity theorem
References
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[Loz11]
-
Álvaro
Lozano-Robledo. Elliptic curves, modular forms, and their \(L\)-functions.
Vol. 58. Student Mathematical Library. IAS/Park City Mathematical
Subseries. American Mathematical Society, Providence, RI; Institute
for Advanced Study (IAS), Princeton, NJ, 2011, pp. xiv+195. isbn:
978-0-8218-5242-2. url: https://doi.org/10.1090/stml/058.
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[Mil06]
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J. S. Milne. Elliptic curves. BookSurge
Publishers, Charleston, SC, 2006, pp. viii+238. isbn: 1-4196-5257-5.
url: https://www.jmilne.org/math/Books/ectext6.pdf.
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